ブランドイメージを強化するコーポレートカラーの事例を「色の心理効果」で分けてみた!
みなさん、こんにちは。
横浜のパーソナルカラーサロン「yokohama-color」です。
世の中には「このブランドといえばこの色」「このお店といえば、あのロゴ」のようにすぐに思い浮かぶ企業のロゴやイメージカラーがあります。
マクドナルドといえば赤字に黄色いMの文字、LINEといえば緑、三菱UFJ銀行といえば赤。こんなふうに、すぐにどんなロゴだったか、どんな色が使われているか想像できたりします。
企業で使われるこうした「コーポレートカラー」は、企業のイメージやブランド価値を強調する役割を果たしています。
今日はそんな企業のコーポレートカラーを色別にまとめてみました。色の一般的なイメージと合わせて紹介するので、ご自身のビジネスカラーを見つけたい!という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
緑は「安心」「爽やか」「若々しい」「健康」
まずは緑からいってみましょう。みなさんは緑色のロゴ、と聞いて最初に思い浮かぶお店や企業はありますか?
意外と利用されている緑色。この緑をコーポレートカラーとしている企業の代表例をいくつかあげてみましょう。
緑がコーポレートカラーの代表企業
- 三井住友銀行
- スターバックス
- LINE(ライン)
- ゆうちょ銀行
- Pasco
例えば「三井住友銀行」はフレッシュグリーンとトラッドグリーンという2色の緑を採用。「若々しさ、知性、やさしさ」と「伝統、信頼、安定感」を緑の色で表現しています。
LINEは安定、生命力と恒常性を象徴した緑を採用。LINEは、この緑を「全世代に適した色」と考えているそうです。(※恒常性=外から受ける変化にかかわらず、状態を一定に保つこと)
Pascoは緑に対し「環境に優しい、安らぎ、健康」「成長現象」「命の源」といった概念を持つと考え、「若々しい、新鮮な、明るい、爽やかな、綺麗な」といった印象が加わるよう色合いを調整。
経営理念を色で表現しているそうです。
青は「信頼」「誠実」「世界」「爽やか」
お次は青!
青は男女・国を問わず「好き」という人が多い色です。特にビジネスシーンと相性のいい色なので、コーポレートカラーでもよく使われています。
青がコーポレートカラーの代表企業
- みずほ
- ローソン
- アサヒ飲料
- NTT
- ANA
- MIZUNO
- ニベア
青い企業カラーと聞いて最初に思い浮かべる人が多いのが「みずほ銀行」ではないでしょうか?
みずほの青は「コズミックブルー」といわれ、信頼、誠実、ワールドスケール、クオリティを表現しています。
アサヒ飲料の青は「すがすがしさ、清涼感、清潔感」表わしており、NTTの青は「世界をつなぐ鮮やかな青空」「先進性」「知性」「信頼感」「未来志向のイノベーション」を表現しています(著作権の関係上、企業ロゴはブログに掲載できないので、ぜひ検索してみてください)
一方、ANAのツートンカラーの青は濃い「トリトンブルー」、 薄い「モヒカンブルー」 (↑の画像の左下と右下の2色)。
トリトンブルーはギリシャ神話の海神「トリトン」に由来しているといい、海と空で違いはあるものの「旅の安全」を願う意味が込められているそう。
このように色のイメージだけではなく、色の由来と企業としての想いをリンクさせコーポレートカラーを決める会社もあるようです。
赤は「情熱」「力強さ」
お次は赤です。
赤はどんな企業のコーポレートカラーに使われているでしょうか?
赤がコーポレートカラーの代表企業
- コカ・コーラ
- ユニクロ
- YouTube
- canon
- NISSIN
いろいろ調べてみたところ、コーポレートカラーに赤を使用している企業は多いものの「こういう意味で赤を使っている」と公式に発表していないケースが多かったです。
唯一確認できたのは企業としての「情熱」を赤で表現している企業があったこと。
そのほか「リーダーシップ」「活動的」「パワー」「エネルギー」というイメージもあるため、そのイメージを利用している企業もあるかもしれません。
黄は「楽しさ」「幸福感」「好奇心」「自由」「ユニーク」「楽天的」
お次は黄色。
黄色は、どんな企業のコーポレートカラーに使われているでしょうか?
黄がコーポレートカラーの代表企業
- マクドナルド
- ロフト
- ニコン
- マツモトキヨシ
黄色は暖色系の中でも明るく、目立つ色です。
「陽」のイメージが強く、親しみやすい色でもあり、黄色をコーポレートカラーとしている企業を並べるとなんとなくその意味が分かるような気がしてきますね。
オレンジは「陽気」「活動的」「交流」「楽しい」「楽天的」
お次はオレンジ!
オレンジはどんな企業のコーポレートカラーに使われているでしょうか?
オレンジがコーポレートカラーの代表企業
- 吉野家
- Amazon(ロゴ下のラインの色)
- じゃらん
- au
- LIXIL
私は真っ先に「吉野家」が思い浮かぶのですが、みなさんはいかがでしょう?
オレンジは黄色と似た色のイメージを持ちますが「人との交流」「人とのコミュニケーション」を連想させる意味合いが黄色より強くあります。
飲食業、宿泊業、サービス業、電気通信事業… 業界を問わず、使われていますね。
ピンクは「やさしい」「甘い」「愛情」「ソフト」
お次はピンクです。
ピンクはどんな企業のコーポレートカラーに使われているでしょうか?
ピンクがコーポレートカラーの代表企業
- ワコール
- ゼクシィ
- ダイソー
ピンクをコーポレートカラーに用いている企業は、女性のターゲットが多いことにお気づきでしょうか?
女性のすべてがピンクを好むわけではありませんが、ピンクにはやさしさや愛情、純粋さや繊細なイメージがあり、主に女性向けのサービスに用いられるイメージカラーのひとつになっています。
紫は「個性」「感覚」「感受性」「神秘」
お次は紫です。
紫はどんな企業のコーポレートカラーに使われているでしょうか?
紫がコーポレートカラーの代表企業
- SONY VAIO
- Hatena(ハテナ)
- ヤマハ
コーポレートカラーに使われる割合の少ない紫。その理由として「捉えにくい色」であることがあげられます。
ただ紫には神秘性・カリスマ性・芸術的感性・気品といった色のイメージがあるため、このキーワードに合致するコンセプトを持つ企業にはおすすめです。
ちなみに「SONY VAIO」の紫色は「理性の青」と「感性の紫」の融合であり、使う人の理性と感性の両方に訴えることにこだわる『VAIOのものづくり』の哲学と、日本ブランドとしての誇りが表現されているそうです。
▼参考:VAIOは勝色。
茶は「大人っぽい」「穏やか」「重い」「安定」「重厚」
お次は茶色!
茶色はどんな企業のコーポレートカラーに使われているでしょうか?
茶がコーポレートカラーの代表企業
- セリア
- 昔のスターバックス
茶は「大人っぽい」「穏やか」「重い」「安定」「重厚」というイメージのほか、懐かしさや大地のイメージを持つ人もいます。
ちなみに「セリア」はイタリア語で「まじめな」という意味があるそうなので、茶の「安定」のイメージから採用されたのかな?と勝手ながら思っています。
現在、緑が使われているスターバックスも、初代のロゴは茶色だったそう。この理由は色の心理効果というよりは「コーヒーの色」が関係していそうですね。
まとめ
企業がコーポレートカラーを選ぶ理由はさまざまだと思いますが、今回は「色の心理効果」をベースに各企業のカラーを紹介しました。
色はただキレイなだけではなく、消費者の感情や行動に大きく作用する力を持っています。
色が持つ意味や感情は、企業だけでなく個人のブランドアイデンティティを形づくるうえでも、これからますます重要になってくるはずです。
効果的に使うことで、ご自身のビジネスや生活に役立てていきましょう。この記事が役立つヒントになれば嬉しいです。
参考サイト:
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20130331-sb/
https://www.smbc.co.jp/news/news_back/news_saku/topics/newsrls/001116.htm
https://www.smfg.co.jp/company/info/vi.html
https://creative.line.me/ja/guide/brand-guideline/color-ja
https://www.pasconet.co.jp/corporate/name
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