紫色の魅力とは?色彩心理と上手な取り入れ方

紫色


みなさんの好きな色の中に「紫」は入っていますか?

パーソナルカラー診断のサービスを提供する中で「好きな色はありますか?」と質問すると、紫を挙げる方は少数派です。

ただ、「苦手な色は?」と尋ねても紫が挙がることが少ないので、多くの人にとって印象が曖昧な色なのかもしれません。

今日はそんな紫色の取り入れ方について、色の心理効果を踏まえて解説していきます。

記事のポイント
1、紫色のイメージ(ポジティブ・ネガティブ)
2、紫色の取り入れ方
3、紫色を楽しむおすすめシーン

紫色のイメージ

紫色は、歴史的に高貴な色とされてきました。

日本では聖徳太子の「冠位十二階」で最高位の色に指定され、ヨーロッパでも王族、聖職者がまとう色として特別視されてきました。これは、かつて紫色の染料が希少で、高価なものであったことに由来します。

そんな紫色が人に与える印象には、どんなものがあるでしょうか。以下にまとめてみました。

ポジティブなイメージ:
気品、美意識、神秘的、エレガント、カリスマ性

ネガティブなイメージ:
ナルシスト、プライドが高い、怪しい、セクシー(ポジティブにとらえる場合もあります)

紫色には「上品と下品」など両極端なイメージが存在します。これは、紫が赤と青の混合色であり、人の心理に微妙な矛盾を生じさせるからだといわれています。

また紫色は世俗的な価値観に迎合せず、美意識が高いというイメージから「プライドが高い」や「ナルシスト」、スピリチュアルや霊的なイメージから「怪しさ」「謎」の印象につながったりもします。

ビジネスで使う場合は注意が必要になってきますので、色の持つ意味を理解しながら取り入れていきましょう。

紫色のおすすめの取り入れ方

紫色を取り入れ方について、用途やシーン別にまとめてみました。

1. ファッションでの活用

紫色の洋服や小物は、小さな面積で取り入れることでさりげない気品やエレガントな印象を与えることができます。

  • ビジネスシーン:紫のネクタイやポケットチーフを取り入れることで上品な雰囲気を演出します。
  • カジュアルシーン:紫の靴下やスマホケースなどの小物で取り入れると、自身の個性をアピールしやすくなります。小さな面積であればカジュアルウェアにも馴染みやすいはずです。
  • プライベート:紫色も、黒に近いダークパープルであれば大人の余裕ある雰囲気を演出できます。ジャケットやニットに取り入れてみましょう。

2. 心理効果を活かした活用

紫色は「美的感性が豊かになる」といった心理的効果があるため、美術館巡りやアート、映画鑑賞などをするときにぜひ着てほしい色です。

またかなりピンポイントですが、クリエイティブなお仕事をされている方は、ご自身が「上手くいかないな」とスランプに陥っているときにぜひ取り入れてみてください。ご自身の感性が解放されやすくなるかもしれません。

また、紫色は心身を癒す色です。疲れたとき、眠れないときに少しグレーがかった薄い紫のアイテムを目に見える場所におくと、落ち着きをもたらしてくれますし、リラックスできます。

ぜひご自身のライフスタイルに合わせて紫色を取り入れてみてくださいね。

3. 紫色を活用する業界やブランド

最後に紫をイメージカラーとして活用している企業や団体、業界を紹介します。

  • YAMAHA
  • イオン
  • 同支社大学
  • 関西大学
  • アロマやスピリチュアル業界

紫色をイメージカラーにしている企業は「YAMAHA」や「イオン」など。「同志社大学」や「関西大学」などの大学も紫色を起用しています。

紫色は男性向けのサービスではほぼ使われません。癒し効果やリラックス感があるため、アロマやエステ、マッサージ、占いの空間演出などによく使われています。

それでは最後に紫色を取り入れるのにおすすめのシーンをまとめてみましょう。

紫色を取り入れるおすすめのシーン

  • ビジネス:小さな面積で気品を。クリエイターのスランプ時、女性向けサービスや商品開発に
  • プライベート:芸術的感性を大事に、あるいは磨きたいときに。言葉ではない感覚を発揮したいときに
  • 心身ともに疲れているとき:「癒し」の効果があるので目に見える位置に置いてみよう!

今日は紫色にまつわる色の心理効果やイメージについて解説しました。

色の効果を活用して、みなさんの暮らしが快適になりますように…